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イベント(中学校)

DXハイスクール 取り組み報告

投稿日2025/12/8

本校では、2024年度よりDXハイスクールの指定を受け、情報および理数科教育の充実を図っています。

 2024年度は、電子顕微鏡と3Dプリンターをはじめとするものつくりセットを購入しました。

 電子顕微鏡は、特進部1年生の生物基礎の授業で活用しました。3学期には、実験手順を紹介する課題学習で、電子顕微鏡の使用方法を紹介したグループもあります。また、生物部では、ガクアジサイの生き残り戦略に関する研究を進めています。アジサイのなかまの種子は微細でこれまで本校では詳細な観察が困難でした。しかし、電子顕微鏡を使用すると種子表面の構造がはっきりと確認でき、今後の研究を進める上で大変役立ちました。

 ものつくりセットについては、一貫部の探究活動で使用する事が多く、ある生徒は自宅のミニチュア版を作成しています。2025年度には、一貫部と特進部の有志生徒が集まって、静岡理工科大学が主催するものづくり・ことづくりプランコンテストに応募しています。作成した作品は、学習机の脚に設置するペットボトルホルダーです。書類選考を通過した場合、2月上旬に静岡県で開催される決勝大会に参加できます。その他、科学部と生物部が協力して、海ぶどうの生産用装置の作成も進めており、学会などで積極的に発表しています。

 2025年度は、動画編集分析用ソフトダートフィッシュと動画編集用機器類、3Dプリンターのライセンスなどを購入しました。

 ダートフィッシュについては、体育祭の競技の練習時に生徒を対象とした講習会が開催されました。生徒たちは、自動画を分析して、より良い記録が更新されるよう協議を繰り返していました。今後は、ダートフィッシュジャパンの佐藤氏と協力して、アブの行動観察を進める予定です。分析結果をもとに、アブ避けが可能な日傘の開発に挑戦します。

 動画編集用機器類は、2年前から継続している実験手順紹介動画のさらなる充実化に向けて導入しました。12月中旬には、高大連携の一環として浦和大学特任教授 坂内先生をお招きし、特進部1年生を対象として動画の編集についての特別授業を予定しています。

 こうした教育活動の実践例については、日本旅行主催の教員対象の研修会「となりのDX何している?」に参加した橋本教諭が発表しました。

ダートフィッシュ
3Dプリンター
電子顕微鏡
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